大地といえば必ず思い出す、杉本清アナウンサーの名実況。
1983年菊花賞。
「大地が、大地が弾んでミスターシービー!」
「史上に残る、史上に残るこれが三冠の脚だ!」
大地はどこからやって来て。
どうしてそこにいたのか?
後半アディショナルタイム。
ロングボールを蹴ったGK小島から、裏に抜けた大地が相手選手と競ることもなくボールを受ける。
その位置は実にボックス内、エリア右で相手GKと1対1。
これを冷静に逆サイドにクロスを上げて、走り込んで来た鈴木孝司がヘッドでズドン!
記憶に残る、記憶に残るこれが熊本戦の勝利でした!
GK小島
DFは右から巧、田上、千葉ちゃん、ゴメス
ボランチがヤンと島田
ワントップが海斗
2列目は右から詠太郎、涼太郎、至恩
前半のスタートから、熊本はハイプレス。
新潟は連戦の疲れもあるのか?動きも重く、なかなか自分たちのペースでゲームをコントロールできない様子。
そんな序盤に、1本のロングパスから(新潟の)左サイドを易々と突破、エリア内に侵入されて、ワンフェイントを入れられてからシュートを決められたのでした。
今思えば、このゲームの得点はいずれも、どちらのチームも簡単に失点してしまっているのです。
そんなことはこの時はもちろん知る由もなし。
またもや先制点を献上。
先制点を取られたゲームに勝利が無い今シーズンのアルビなので、嫌なムードが漂ったのだけれども、比較的早い時間帯に同点に追いついた。
ゴールは海斗のロングシュート。
昨年ホームで、ハーフラインからのスーパーロングシュートを見ているだけに、あれと比較するとゴールに近いことは確かなのですが、それでもやっぱりスーパー。
自ら果敢にプレスに行って、奪ってからのロングシュートはホント素晴らしかったですね。
交替はハーフタイムに涼太郎から善朗で、トップ下に。
20分過ぎに詠太郎に替わり三戸ちゃんで、そのまま右サイド。
残り15分で巧が退いて、奏哉イン。今シーズン繰り返されるサイドバック同士の交替を経て、残り10分を切って最後のカードを切る。
至恩と海斗から、イッペイと鈴木孝司へ。
イッペイが左サイド、鈴木孝司のワントップ。
至恩も海斗も、献身的な守備を続けつつ、積極的にゴールを狙っていたので、もしかして相手としては楽になってしまう交替かな?
と個人的には思ってしまって、やっぱり少しパスのつながりが悪くなって大雑把な、そしてオープンな展開となり、引き分けを覚悟する時間となった矢先の劇的な逆転ゴール。
そして今シーズン初の逆転勝利でした。
前節の千葉戦で、
「現地応援のアルビサポ。お気持ちお察しします」と締めくくりましたが、
このゲームに関しては、
「現地応援のアルビサポ。喜びのお気持ち爆発させてください」と羨みました。
それにしても田上大地。
なんでも今シーズンはセンターバックで勝負ということらしいですが。
ワタクシ的には(どうせ前線に上がっていくのだから)サイドバックでもいいじゃないかと思っていましたが。
マイケル、千葉ちゃん、そしてデンもいるセンターバックではありますが。
どっこい大地。
MR.CBあるかもよ。
そんな胸震え、大地が弾んだゲームでありました。