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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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AS ONE(11月18日○2-0横浜FC)

 「もう一度!」
日曜日に日産スタジアムに行った人にこう声を掛けたなら、少なくともオレが後ろからそう声を掛けられたら、たとえ見知らぬ人であっても、即答するだろう。
「AS ONE!」と。

 “もう一度 AS ONE”
試合開始3時間前に入場して、徹底的に刷り込まれたフレーズ。
傾斜が緩いために後方に陣取ったその上の屋根に釣り下がっているモニターに、横浜FCの選手が次々に映し出される。
選手はひと言ふた言メッセージを発しては、最後に必ずこう付け加える。
「もう一度 AS ONE!」
でも、その収録映像で選手が喋っている時に、上空を飛行機かヘリが通過していて何も聞こえないつーの。

 そんな選手コメント合間を縫って、スタジアムリポーターの3人組(ボケ担当=小太り・突っ込み担当=ノッポ・お姉ちゃん=舞ちゃん)が入場ゲートから順番にレポートを始める。
リポートによると、どうやらコンコースでは、クラブメンバー(後援会)の新規入会・更新やフリーマーケットが行われている模様。
どうりで、スタンド内の横浜FCサポが少ないはず。
暇に任せて、リポートを眺めていると、新規入会・更新をした人には特別なグッズが贈呈されるという。
果たしてそのグッズは!

・・・非売品レジャーシートって。
気を取り直して、フェイスペイントブースの女の子の直撃レポを見る。
ペイントされているのは横浜FCに色もエンブレムも何も縁のない絵柄・・・。
興味本位でフリーマーケットのコーナーを凝視すると、やっと筋金入り、フリューゲルス時代からのサポお父さんが登場。
素さんの人形(?)やフリエの旗などレアグッズを何点かを出品。
でも、お父さんそれ売っちゃって来年はまさか・・・。

 これらのレポートの最後にも必ず小太りが「もう一度!」と言う言葉をかけて、素人に「AS ONE!」って応えさせるんだけど、そのお父さんだか誰だかは、その意図を全く理解していなくて、「もう一度!」という問いかけに対して、「500円!」とか答えちゃって、一人大爆笑でした。
はい。
そんな、様子が練習開始まで2時間強、延々と画面に流されていたわけですよ。
日韓ワールドカップ決勝の会場のオーロラビジョンに。
すっかり洗脳されました。

 さて、試合開始。
いっこうに増えない横浜FCサポ。
先着1000名様になんちゃら~と画面の中では叫んでいたけど、この時点でまだ1000名様に到達しない模様。
スタジアムのキャパの1/10しか入っていないんだから当たり前か・・・
7000人の内訳は、新潟3000。バック1500。メイン1500。横浜FCゴール裏1000といったところか。多く見積もって。
必死なんだけど、イマイチなんだよな・・・
試合もまさにそう。
前半は特にカズをはじめとする前線の選手が強烈にプレスをかけ、バックパスやパスミスを虎視眈々と狙っていた。
右サイドハーフのカタタウは特に動きがよく、サイドを何度か割られたのはもちろん、勝負を仕掛けてエリア内まで進入を許したり、クロスをまんまと上げられた。
しかし決定機を決めきれず、またウッチーをはじめとするDF人が寸でのところで踏ん張り徐々に新潟ペースへ。

 ハーフタイムの感想。
今日は負けないな(でも、簡単なゲームじゃないな・・・)
後半横浜FCは突如ドン引きに。
こちらのボールの時は、ハーフラインを敢えて超えて取りに来ようとしない。
その分バイタルエリア付近まで何度もボールは来るんだけれども、最後の最後で多くて3人で囲んで最後のシュートを打たせない。
時間が進むにつれて、パスを繋ぐより、やや強引にエジ、貴章に放り込むようになる。
ただしこの日は木枯らし一番。
高く上がったボールは定まったところに届かない。
こんな時は深井だよ、深井!
最後まで新潟のスタイルを貫くパスや、深井のドリブルが有効なはず、とお隣の人と力説しあう中、深井登場。
期待通りの活躍で何とか新潟の勝利。

 必死だけど、イマイチ・・・
の横浜FCは「もう一度ひとつになろう」と声高に叫んでいたけれど、こっちだって必死だ。
この日ゴール裏は、練習の時スタメン全員のチャントを歌う勢いで始まった。
(最後に残った千葉と内田のチャントが出るか、と胸膨らんだけど、コールで終わりました)
後半の始まりは「アイシテル ニイガタ」
PKでの得点にもかかわらず、なぜか「けっ散らせ!」
でもそれはサポの誰もが残り3試合の重要性を知ってるからだ。
大事なときにひとつになれる、その強さを新潟は持ってるはずだ。

 「もう一度!」
後ろから見知らぬ人にそう声を掛けられたら、「AS ONE!」と思わず答えるだろう。
でも、その後でこう付け加えたい。
「いつでもAS ONEだ!」
残念ながら、いつでもAS ONEだよ、と胸を張っては言えないかな。
この日の試合のように、最後までひとつになって、とどめを刺せるぐらいの力。
その結束力が、この順位を越えていけるかどうかだと思う。
by joehenderzone | 2007-11-20 22:49 | アルビレックス新潟