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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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ecute

 オキュートっていう名前の食べ物があるという噂を耳にして以来、ずっと気になっていたんだけど、あれ?これって『えご』じゃない?
文面から沸き立ってくる香りと食感はまさに『えご』そのもの。
そう思っていたら、やっぱり両者は関係が大いにあった。


 さて『えご』と同類だったそんなオキュートの話はさておき、今回は似て非なるエキュートの話。
最近職場の最寄り駅にecuteができた。
先日のホーム大宮戦の折は、開店後最初の週末とあって大混雑。
1本でも乗り遅れると、大宮からの新幹線の接続に間に合わないため、必死に人の波を掻き分けてやっとこさホームに辿り着いたのであった。

 ecuteとは駅ナカのショッピング街のこと。
駅ナカといっても、例えばルミネのように駅から垂直に伸びる駅ビルではなく、かといってCocoloのように駅舎を利用した改札外に存在する専門店街でもない。
改札の内側に広がる商店街だ。
とはいえ、定義などあるわけはなく、改札の外側から入ることのできる店舗や、改札の内外双方から買い物ができる店もある。
しかし、概ねその駅を通勤通学で利用する人達、乗換えをする乗客が改札を通って外へ出なくとも立ち寄ることのできる、駅の中にある街といえる。
定期券や、切符を持っていない人で、どうしてもそこで買い物がしたいのなら『エキュートをご利用のお客様は入場券が必要です』という案内に従わなければならない。

 埼スタや駒場で観戦するために、大宮駅を利用した人はご存知かもしれません。
京浜東北線への乗換えや、帰りの新幹線を待つ間に立ち寄ったことがあるという新潟県人も多いことでしょう。
大宮駅の改札内の飲食店街、あれがecuteです。

 昨今、駅前が寂れ、シャッター通りと揶揄されている駅前も多い。
だけれども、駅という最高の立地条件の中に店舗を設け、通勤通学の利用客を何の苦労もなく「お客様」として集めることができ、
駅周辺のライバル店舗には改札というゲートでシャッターを作り改札外への流出を防ぎ、定期券と一体となったSuicaで買い物をさせる。
見事だぜJR。
国鉄時代には考えられなかった(実行できなかった)妙案。

 翻って東北電力ビッグスワンのスタジアム。
何だか、条件は似てなくはないかい?
週末限定だけれども、3~4万人集客できる最高の条件の中に、シーズンパスを持って通ってくる人多数。
いったんスタジアムに入ってしまえば、ゲートで遮断して、食べ物飲み物をはじめとして全ての商品を独占状態で販売できる。

 だが、残念なことに、周辺には競合店がない。
そのためスタジアムの中で市場価格とはかけ離れた高値で酒を買わなければならない。
どこに行くこともできないスキー場のように。
残念だけど、いつもお店に行っても現金と商品の手渡しだから、いつも長蛇の列に並ばなくてはいけない。
その結果、酒を忍ばせたり、食べ物を持ち込んだりせざるを得ない。(お弁当の持込を否定しているわけではないからね。念のため)
僕らは、時として応援よりも、観戦そのものよりもその胃袋を満たすことに知恵を絞ってはいないか?

 キセル客がいないかどうか猜疑心いっぱいの視線で切符に鋏を入れる駅員。
プラスティックのボトルにお湯を入れて、弁当とお茶を売り歩く駅弁の売り子。
何時間も前から地べたに腰を下ろし、長いこと待たされた挙句、やっぱり新聞紙の上に尻をついてワンカップの蓋を開ける帰省客。

 それじゃあ、汽車はずらねぇて。
まだ国鉄のようだよ。
東北電力ビッグスワンなのに。  
by joehenderzone | 2007-10-15 23:30 | アルビレックス新潟