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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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ウノゼロ(9月1日●0-1千葉)

パソコンの電源を入れる。
ほとんどの人にとって今や日常的な動作に違いない。
かく言う私も、会社に行けば無意識的に電源を押し、家に帰ればパソコンの電源かテレビのリモコンを触る。
そんなパソコン電源のリンゴのようなマークが、1と0をデザイン化したことだということをごく最近知った。

1と0。
言うまでもなく、コンピュータを動かすデジタル信号だ。
1と0。
2進法で表現される数字の羅列は、全てを表現する。
それは、2次元だったり、3次元の世界だったり。

数学者によると、世の中の全ての現象は数字(数式で)表現できるという。
中学校で習う方程式の、その美しさをいい大人になってようやく少し分かり始めた典型的な文型の私にとっては、この辺で話を打ち切ったほうが無難なんだけど、先日見たNHKスペシャルでは、昨今の物理数学者は4次元を超える異次元の世界を想定する事で、アインシュタイン以来の数式の克服を目指している・・・らしい。
ブラックホールとか、宇宙の始まりといわれる「ひも理論」とか。
まぁ、そんなことも判明するかもしれない・・・らしい(笑)

そんな番組を見たのが名古屋戦清水戦の前日であった。
実にあの名古屋戦清水戦を挟んで、我がアルビは3回の1と0を体験した。
ウノ・ゼロ。
イタリアでいうところの最高に美しい試合。
試合中に訪れるほんのわずかなチャンス。
針の穴を通すようなパスとそこに飛び込むフォワード。
それをものにした側は、命懸けでその1点を守る。
時に観戦者にとってなんの高揚もなく、また追う側の者を苛立たせる。
パソコンにとってはデジタル信号の1と0。
生きるものにとっては、ウノは生。ゼロは死。
そんな生と死の狭間で繰り広げられるウノゼロの試合こそがイタリア人の美的センスをくすぐるのだろうか。

勝者には最高のカタルシスを。
敗者には立ち直れない傷を負わせるウノゼロ。
確かに、わずかなチャンスに点を決め逃げ切った神戸戦と甲府戦。
その一方でチャンスをものにできず打ちのめされた千葉戦。
ウノゼロ。
新潟にとってまだその世界に慣れていない。
少なくても私には。
そんなことを考えながら、今日もまたパソコンの電源に手を伸ばす。
by joehenderzone | 2007-09-04 23:41 | アルビレックス新潟