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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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許されないこと 許す心

 水清ければ魚住まず。
歳を取って、世の中をそれなりに渡ると、この言葉を噛み締めることがある。
確かに、あなたの言うそれは正論だよ。でも、それじゃあ仕事しにくいよね・・・とか。
そんな正義ばかり振りかざしても息苦しいんじゃない?・・・とか。

 オレはタバコを吸わないし、むしろ嫌煙家かもしれないけどスワンの全面禁煙を叫ぶつもりはない。
ゴール裏は選手と共に戦う場所だから、女、子供は来るな、なんてことはさらさら考えもしない。
ブーイングはしないって人も多いけれど、ブーイング禁止令がでてもオレはブーイングするだろう。

 例えば、以前は周りの人に流されて不利な判定に対してむやみにブーイングしたり、内容が良くても負けたってだけで試合後にブーイングしたりしていたこともある。 
でも、今はきちんと試合を見て、自分の中の天秤に委ねている。

 そう、自分の中の秤にかけることが全てなら、正直ペットボトルの投げ込みも、バスの囲みもOKだ。
事実怒りが爆発してそんな衝動に駆られることもなくはない。
そんなことはない、と言い切ったら嘘だし、偽善だと思う。
自分はそんな澄んだ水の中に泳いでる熱帯魚ではないからね。
でも、なぜそうしないかと言えば、そのことによって引き起こる、ルナ先生式チャートを想像できるからだと思う。

 ただ、今回のような試合後の暴走を擁護するわけでは決してないけど、一回の過ちで全てを否定するのもどうかと思うよ。
そんなこと言ったら、ミスした選手は永久追放だ。
「使えねー」とか、「いらねー」とか言いつつ(もしくは心の中で思いつつ)、週が変われば応援するし、期待もするじゃん。
暴走サポにもそんな気持ち。
もちろん、謝罪の気持ちを表明することや、暫くのスタジアム出入り禁止とかはしょうがないことだし、現実を受け止め、反省はしなくてはならないと思う。
でも、彼がアルビを愛しているなら、いつかは許してあげなくちゃね。

 少なくても、オレは聖人じゃないし、胸を張って誇れる人生を生きてきたわけでもない。
暴れ出したい気持ちの萌芽を孕んでいる点では、むしろ彼らと同じかもしれない。
みんないろんな事情を抱えてスタジアムに来て、アルビに、試合に自分の過去や未来を投影してるんだと思うよ。
だからこそ、清五郎潟の水は清く澄んでなくてもいいと思う。
どろどろに濁っていてもいいと思う。

だから、許されないことを熱い心の中の片隅に入れ、許す心も持ち合わせていて欲しい。

ただしそこに「愛情」があるならばね。
by joehenderzone | 2006-08-18 00:31 | アルビレックス新潟