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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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白鳥は家族で飛んで行く(11月18日 第32節 ○1-0 甲府)

もう何ヶ月も前から決定的で、ここ数戦の奮闘をもってしても奇跡的で、なおかつ目の前の試合で八百長レベルの何かが起きなければ確定するという状況下の1点差だけのリードで、加えて広島勝ち越しの情報が耳に入ってきていたから、涙の粒はこぼれやしなかった。

降格はJ2の開幕戦を迎える時に実感するよ。
と旧知の仲で、共に観戦していた浦和サポに言われたけれども、月曜日に出社した際に、残念だったねと声を掛けてくれる上司や、反対におめでとう!飲みに行こっか!と敢えて嫌味を言って励ましてくれる同僚や、あっ!という顔色をみせるものの腫れ物に触らぬように何も言葉を発しない人に接するにつれ、あぁ本当に降格したんだなぁと実感してしまった。
なんだかんだ言っても、例え長岡であったとしても、そこは地元、新潟なのだと改めて感じたりもした。


目の前の試合に全力で。
この日の選手達の立ち上がりは、本気で10点を奪いに行くような気力が漲り、勢いを持っていたように見えました。
それに呼応してサポーターも、またサポーターの気合いに応えるかのように選手達も奮起していました。

何しろキックオフからチャントは♪蹴っ散らせ!でしたからね。
余談ですが、我々の仲間ウチでは、早々に♪蹴っ散らせ!を歌うと逆にヤラレるというトラウマがあり、一緒顔を見合わせて苦笑したのです。
しかしながら、ゴール裏は冗談ではなく、可能性のある限り諦めないという意思を示し、それに対し立ち上がりから果敢に攻める選手達を見て胸が熱くなりました。

オウンゴールではありましたが、必然のゴールが早い時間帯に生まれ、少なからず期待が高まったのですが、時間が経つにつれイーブンに、後半に至っては残念ながら甲府のペースになってしまいました。

甲府は選手交替によって、セカンドボールを拾えるようになり、主導権を握るようになりましたが、対する新潟はそれに対して対処の手立てが無いのか、対処方法が間違っているのか、主導権を握り返すことが出来ず防戦一方に。

この辺での采配、綻びに対してのパッチの当て方が適切であるのか?選手交替によって穴を塞げれば良かったのですが、正直穴が大きくなってしまったのでは?と思えてしまうところが、私がロペス監督がアレだよなぁ、と思ってしまうところなのです。
点を奪いに行くのか?このゲームを1-0でクローズさせるのか?
タンキと宣福のプレーが、その曖昧さを示しているように感じました。

終盤は不平不満も頭の中でちらつきましたが、ともかくこのゲームを勝ち切ること。
目の前のゲームに全力、精一杯だったので、正直、涙は出ませんでした。ただただこの難しいゲームを闘った選手達を拍手で労いたかったのです。
もちろん、降格の実感なんてなかったのでした。


ところで、試合の後半になんとか間に合ったサポ仲間から、こんな話を聞きました(無許可・無断掲載w)
彼女は東京からこの一戦に駆けつけたのだけれども、新潟駅に着いたのは前半も終了した15時くらい。当然シャトルバスは無くタクシーに飛び乗り、行き先であるビッグスワンを告げたのです。雨の中を飛ばしに飛ばしてスタジアムに着いて支払いをしようとしたその時に、タクシーの運転手さんから思わぬひと言を頂いたそうです。
「今日はお代はいらないから。応援頑張ってきてくれて」


今回のタイトルとした、「白鳥は家族で飛んで行く」は来年1月に公開となる、新潟を舞台とした映画の中の台詞から拝借しました。
アルビレックス新潟も協賛している、『ミッドナイト バス』です。


監督、コーチ、選手、サポーター。
クラブが降格したのだから、みんな揃ってJ2行きです。
監督も変わり、選手も入れ替わりはするでしょうが、新潟にはアルビを思ってくれる人達がたくさんいます。みんなアルビファミリーです。


白鳥は家族で飛んで行く。
だから。
だからこそ。
また一緒にみんなでこの舞台へ戻って来よう!
by joehenderzone | 2017-11-22 12:24 | アルビレックス新潟