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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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カップ戦の甘い蜜と甘い罠(9月7日 ナビスコカップ準々決勝2nd ●0-3浦和)

雨中の激闘から早いものでもう2日が過ぎてしまいました。
喜んで、拳を突き上げて、狂喜乱舞した先週。
気を引き締めて、平静さを装って、それでも不安が隠せなかった週末。
慌てふためいて、嫌な記憶が蘇っては弾け飛んだ日曜日。

もう今更なんだけど、喜んだホームでの前半と、不安に慄いたアウェイでの後半を書き留めた雑感を、備忘録代わりに長々と。



9月2日(水)1stレグ

個人的な印象なのかもしれないが、浦和戦の時のプレスはいつも若干緩め、消極的というか、相手をリスペクトしすぎている気がしてなりません。
この日の浦和戦もしかり。
浦和はワールドカップ予選へ選出されている選手もいるということで、GKも含むDFラインの顔触れが違うので、もっと前からガツガツ行けばいいのに思って見ていました。
なにしろ阿部ちゃんがリベロ(3バックの真ん中)だと思ったら、永田のみっちゃんがリベロだしねw

もっともアウェイゴールを許さないことが大事なので、ガツガツ行けなかったのも致し方なかったのでしょう。
そうこうしているうちに、浦和側のフワフワ感がなくなって、こちらのプレスをワンタッチのパスで軽くいなし、スペースに向かって長いパスを出してウイングを走らせるいつもの浦和になってきて、選手が変わっても変わらないサッカーができるんだなと感心をして見ていたものでした(この時点まではねw)

ピンチは2回ばかり。
ひとつ目は梅崎が右サイドから蹴ったグラウンダーの早いクロスに、ゴール前で一人スルーして、ファーの選手がシュート(ああぁぁぁ の悲鳴)も宇宙開発。
ふたつ目はハーフウェイラインを越えたあたりから橋本(かな?)が送ったふわりとしたアーリークロスがエリアの左でフリーになった梅崎に。猛然と滑り込み足を延ばすが、わずかに届かず。

このどちらかが決まっていたら、わからなかったよね。
まさかの1点目がアルビに入ったからなおさら。

さてその1点目ですが、ゴールが決まった直後、山崎のチャントに続きゴール裏からはレオコールが起きたので、あの早いリスタートのボールを蹴ったのはファールをもらったレオだと思っていたら健太郎だったんですね。
余談ではありますが、レオはその時、ファールした柏木と対峙していましたね。
その数十分前に、柏木はエリア内で倒され(ノーファール)ていて、それに対して執拗に抗議してイエローをもらっていたので、イライラしていたんでしょうね。
この時も主審とレオに向かって何か主張している、まさにその時でした。
だからレオコールもあながち間違いではなかったのかもしれません。



後半も、それも早い時間に、しかも(苦手な)セットプレーから得点できたのが大きかったですね。
マサルのCKを折り返して、健太郎がヘッド。
これが、ゴールライン上で内側に入らずに、転々としていたのが見えて、うわぁこれが入らないのかよ!と思っていたらマイケルが蹴り込んで2点目。
折り返しの、そのまた折り返しをマイケルが決めた感じだったでしょうか。
私はこの瞬間、線審を見てしまいました。
こういう場合、ほんのちょっとした距離ですがオフサイドってありますよね?
後日、真横から見事にその瞬間を捉えた方の写真を見ましたが、オフサイドではありませんでしたね。
エンドラインに沿ってマイケルを含め何人かの選手がいて、そのライン上に浦和の選手がいました。
手を上げてアピールをしていました。
長袖を着ていた選手がw


この2点目で浦和は焦り始め、新潟は高い位置で奪ってショートカウンターの展開に。
加えて、この時間からDFライン、GKへのハイプレスが激化。
キーパー、永田のみっちゃん、バックパスのボールが来ると慌てている感じがその背中に感じられました。
ゴール裏の煽りも効果的だったような気がします。

そんな中、3点目は山崎がグラウンダーのクロスからマサルがスルーして、指宿が落ち着いて決めました。
そう。前半に浦和が決め切れなかったのと同じような展開を決め切って一層有利に。

これで浦和は3選手同時交替へ。
ベンチも焦りが隠せません。
対して新潟ベンチもこれにお付き合いする感じで、この日も良かったマサルを交替。大野カズINで3バック(5バック)に。

ちょっと守るのには早いんじゃないかな?と思ったのも杞憂。
またしてもショートカウンターから、指宿が決めて4点目。しかも切り返して、切り返して、DFを転ばせておいてのシュート。この日はバテない指宿でした。

そして、待望のラファエル投入。
もう、引いて守って作戦ラファエルでOKでしょ、と思っていたらファーストタッチでイエローカードw。
まあ、ラファエルに非はなかったようですがね。

そして今シーズン何度も目にしました、ラファエル一人旅。
この日も永田のみっちゃんをぶっちぎってのゴールで試合を、準決勝進出を決定づける5点目を叩き込みました。
初めての決勝トーナメント1戦目を、なんだかあっさり勝ってしまったのでありました。





9月6日(日)2ndレグ。

浦和美園駅で顔見知りの浦和サポと鉢合わせをして、スタジアムまでご一緒にてくてくと歩きました。
のっけから「準決勝進出おめでとうございます」と言われて、返す言葉が見つかりませんw
スタジアムに着いたら着いたで、また別の浦和サポに、「こんなに余裕を持って観戦できる2ndレグなんてないよ」と声を掛けられるのでした。
さすが経験者。
そしてなんだかんだ言いながら、そんな試合をちゃんと観戦しに来る浦和サポ。
素晴らしい。

ん?
でもどっかで逆転できるんじゃね?と浦和サポに期待されているのかもしれない。
実際リーグ戦では5点取られているし。と懐疑的になる。

準決勝行けるでしょ。でもいまいちチームを信じ切れていない。
なんとも言いようのない、それでいてゆるーい新潟サポの緊張感が埼スタの新潟側をどんよりと包んでいるような気さえしました。


さて試合開始。
前回よりも、もっと慎重に試合に入っている感じがしました。
1点取れれば楽なんですけどね。
そのためには、ハイプレスなんですけどね。
とは思うものの、やはりお疲れなのか、90分トータルを考えてのことなのか。

浦和のDFは宇賀神・那須・森脇。
???。
でも阿部ちゃん下がり気味で、ひょっとしたら、宇賀神・森脇をSBにしての4バックなのか?
前回よりはしっかりと鍵を掛けられつつ、それでいて攻撃性も増していているようで怖い布陣です。
那須がいるだけで、セットプレーでやられそう。


それでも序盤のチャンスは新潟に。
指宿のシュートはキーパーが弾き、そこを山崎が詰めたものの、シュートは宇宙開発。
健太郎が遠目から、キーパーの上を狙ったシュートは思い通りの軌道を描いたもののバーを叩きノーゴール。
うーん。
前回とは逆の展開に、嫌な雰囲気に。

それでも15分は持ち堪えてくれ!という祈りが、30分までは何とか!になり、やがて前半はゼロで抑えて!と願いは徐々に変化をしてハーフタイムを迎えました。

はい。個人的にはこれで大丈夫だろうという気分になりましたよ。
なにしろ名古屋とガンバの試合経過を辿りながら、どっちに宿を取ればいいんだ?なんて思い始めていたのですから・・・。


そして勝負の行方の決まる後半。
前半同様に15分まで持ち堪えてくれと願ったものの、苦手のセットプレーからあっさり失点すると、早くも守りのために大野カズを投入する。
それでもその直後に失点してしまい嫌なムードに。
落ち着かせるために成岡を投入したのは良かったけれど、その成岡がファールを与えてしまいPKで3失点目。


さあ、残り20分。
悲鳴と祈りのゴール裏だが、ある意味では面白くなってきた。
やはり一筋縄ではいかない。
これがカップ戦。
これが準々決勝。
これが上に進んで、闘うってことだ。


ラファエル投入で、ラファエル大作戦発動か?
1ゴールを決めて勝負を決めてやれ!と叫ぶけれども、ボールは低い位置でしか奪えなくなって、ラファエルに行ってこいのパスも出せない。
そもそもセカンドボールも拾えない。


終盤、ボールを拾ってレオへ、レオがサイドのコルテースへボールを預けて、コルテースが前へ運ぶ。
1戦目のコルテースは、この場面ロスタイムにもかかわらず、仕掛けてクロスを上げていたけれども、さすがにこの日は無理をしない。
スピードダウンして、他の選手の上りを待つ。
ああ、ありがとうレオ。コルテース。

ロスタイム前からのコーナーキープもあって、タイムアップ。
こうしてホーム&アウェイの準々決勝の180分を闘い抜いた。




9月8日(火)ワールドカップ予選と天皇杯を前にして。


ハラハラとドキドキの埼スタではあったけれども、雨の中でずぶ濡れになってしまったけれども、日曜日の夜の試合に埼玉まで来ちゃって次の日の仕事は有給を取ってしまったけれども、これが上に進むってことだ。
ホームでは大量得点で楽勝ムードではあったけれども、アウェイでやっぱり底力を見せられて、経験値のある選手とサポーターは違うんだなということをまざまざと見せつけられたけど、これがカップ戦を勝ち抜くってことだ。
選手達に言いたい。
ここまで、この舞台まで連れてきてくれてありがとう。


選手達はこの状況の時に、どういうことを考えてプレーして、サポーターはそれに同調できるのだろうか?
こんな展開になった時は、こういうプレーや戦術を選択して、サポーターはそれを、その時々で支持できるのだろうか?
今回の準々決勝が済んでも、まだまだアルビサポーターはそれを知らない。
選手達に言いたい。
次の舞台まで連れて行ってくれて、ありがとう。


そしてサポーターって奴らはなんなんだ。
ますます欲が出てくるものなんだ。
1点取りに行く場面なのか?
1点を守りに行く場面なのか?
選手と、ベンチと、サポーターは一緒になって闘えているのか?
我々アルビサポーターはそんな痺れる舞台を見たことがない。

選手達に言いたい。
最後の舞台まで共に行こうと。





そして思う。
天皇杯も勝ち進みたいなw
by joehenderzone | 2015-09-08 19:27 | アルビレックス新潟