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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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ノスタル爺(5月9日 第11節 ○1-0山形)

清志郎の追悼CDをかけながら、大人の修学旅行1号車は新宿を出発した。
それにしても今更ながら清志郎「ぶっ飛ばす」や「ぶっ飛ばせ」連発。
こちらも調子に乗ってぶっ飛ばしたいところだったけど、満員御礼アンド1泊2日の荷物を乗せた5ナンバーのワンボックスは、中肉中背のおっさんを擬人化したようにぜいぜい喘いで進まず、否、進めず。
山形へ「ぶっ飛ばす」から山形を「ぶっ飛ばす」ことに路線変更。

さてぶっ飛ばせないもう一つの理由はOKM。
懐かCDがアルバム「鎌倉」時代のサザンとか、流星のサドルの久保田敏伸とかノンジャンル、ノンポリシーに変わるあたりから、ちらほらオレンジの気配を感じつつ、郡山も過ぎたあたりから磐越道経由で乗り込むアルビサポの車と多数遭遇、いよいよ濃度が濃くなり始めて、我々も順調に行けば昼過ぎには山形到着できるんだけど、事前調査の結果「おかまに行きたい」「おかまに行きたい」「おかまに行きたい」「おかまに会いたい」「おかまになりたい」などの意見が多数出たため、やむなく白石ICで高速を降りて蔵王登山へベクトル変更。
まったく普段2丁目の目と鼻の先で遊んでいるくせに、これだから大人は厄介だと思いつつ、残雪が残る宮城蔵王へ。
19 Growing upなんて全くそぐわない曲が流れる。
ああ奥居香が奥居香でありしころのプリプリの19 Growing upをリアルに19の頃に聞いていたのに、あれからもう19年も経ってるのかと愕然として、涙を落とし侍りぬ、って頃に 「おすぎです。ピーコです。二人合わせてザタッチです」 お釜に到着。
(ちなみに脳内ではボーイジョージが歌ってますた)
視界に入っているのに、刈田岳山頂のお宮に続く上り坂を全く無視して眼下のお釜だけを眺める我々。
ここが大人の修学旅行たるゆえん。
そんでもって試合に負けた暁には、あぁあの時お参りしてなかったからだよ、なんて言い訳を考えている算段。

山頂でちょうどお昼を迎えたのだけれども、こういう所の食事は値段が張るからねぇなんて口を揃えて言うもんだから、あっさりと山形側に下って蔵王温泉でちょっと遅めの昼食に。
「蔵王名物ジンギスカン」の文字に、ジンギスカンは北海道でしょ、なんて失笑していたけれども、至る所に「蔵王名物ジンギスカン」の文字を目にするにつけ、テーブルに着いた時には全員が「ジンギスカン定食」をオーダー。
山頂でカレーが1,000円かよ!なんて文句を垂れていたにもかかわらず、1,400円の定食に異論なし。
しかもジンギスカンは自分達で焼く(笑)
あぁ大人の修学旅行。

そんなこんなでのんびり、まったりしていたところ、開門時間が早まったという情報が飛び込んできたのだけれど、どう考えても辿り着けない我々は、2号車・3号車の皆様に連絡して座席の確保をお願いするしかない。
ありがとう電波が繋がって、いやありがとう携帯電話、と大人の修学旅行をここでも感じる。
あわよくば蔵王で温泉に、なんて考えが浅はかだったことを悟った我々は、まさに駆け足で山を下って、宿泊先である山形駅付近ホテルにチェックイン。

あわててシャトルバスに乗り込むも、出発時間が決まっているのかなかなか出発しない。
開門どころか、試合開始時間にも間に合わなくなってしまいそうで焦る我々を嘲笑うかのように、バスはNDスタ(線路を挟んで宮城県側)とは明らかに反対側(新潟県側)の乗り場から発車して、新潟県側へ向かって進みだす。
しばらくして右に折れ、ようやく天童方面へと進路を変えるが、標識に酒田とか鶴岡とか表示されて焦りは募る。
もう一度右に折れ、ようやく進路はスタジアムへ。
山形新幹線というか奥羽本線の線路を跨ぐ際に左手にスタジアムの照明塔が見えて安堵したのも束の間、スタジアムは国道13号線沿いにあるはずなのにその13号を横切り奥へ奥へと草木もなびく。
裏側にバスの停留場があるんだと一人納得して、600円(内訳100円×4 50円×2 10円×10)を財布から出して握り締める。
いちおう予想通りにバスは駐車場を左手に見ながら、それを囲む道路沿いに進み、左手に折れる。
その車の数に驚愕して、ああシャトルで来てよかった、どうせ試合終了後すぐに出られないでしょ、それにバスはスタジアム横付けだよ、なんてにんまりしていたところ、バスのスピードはIKKOに、いや、いっこうに落ちずにスタジアム裏手をスルーして行く。
!!!!!!!!!!!(←脳内)
やがてバスはもう一度左折。
このまま真っ直ぐ行くとまた13号だよ。また13号だよ。運転手さん。
昔、深夜にタクシーを拾って、道を知らない運転手さんに3回左折された揚句に元の場所に戻ったことを思い出して戦慄が走る。
ああ悲しいかな、バスは13号に向かってまっしぐら。当然だけどウインカーは左側チカチカ。
しかも13号は国道だから信号が長いんだけど、それに比べて我々の信号は一瞬で赤に変わる。一度の青信号じゃ曲がれやしない。
13号からスタジアムへは右折できないんだよね。
そうだそうだ。
中央分離帯があるんだね。
たとえ中央分離帯がなかったとしても右折禁止だよね。
そんなところで右折待ちしていたら渋滞の原因になるもんね。
ありがとう運転手さん。
そして山形交通バス。
はたして、スタジアムをほぼ一周しかけていよいよスタジアム入口を左折する時オレは見た。
対向車線に右折レーンあるじゃん。
これ、スタジアムの周り1周する必要ないじゃん。
山形駅の宮城県側からバス出して、13号バイパスをまっすぐひた走って、スタジアム入口で右折すりゃあいいじゃん。
ありがとう運転手さん。そして山形交通バス。
感謝の代わりに忠告を。
新潟サポは優しいけど、赤い人たちは容赦しませんよ、なんて心で呟いてバスを降りたのでありました。

さぁダッシュ。
GゲートGゲート。
ABCD・・・てゲートの番号を追いかけると、あきらかにアウェイ側へ続いている。
案内板確認しなかったら、ここでもスタジアム一周させられてたなオレ等。
そんな感じで、ようやくキックオフ直前にスタジアムに入って当然ファビーニョのファどころか、フの字にも触れられなかったわけですよ。
自業自得ですが、ビールも買えず、右手の金属の匂いを嗅ぎながら応援するしか他に手段がなかったのでありました。
ああ、貴章ありがとう!
こっち側のゴールでありがとう!
もうこの辺から記憶が無くなってしまったよ~

だから、翌日の山寺ではリアルに『徒然草第五二段 仁和寺にある法師』。
行った風にして立ち去る。
二日酔いを天童温泉で抜いてようやく正気に戻り帰路についたのでありました。

東京が近付くにつれビル乱立し、光が溢れ出す。
あぁ、慌ただしく、そして時間に追われる日常に戻って行く。
山形はあんなにも山が近く、人が温かく、のんびりと時間が流れていたのにね。
締めはレベッカ、続いてマドンナ。
どっちが パクリ 本物なんだろう。レベッカとマドンナぢゃなくてね。
慌ただしさを求めているのか、平穏をもとめているのか。
ああ、ラブ イズ キャッシュ。
大人達の贅沢な旅。
愛するマイチームのためにお金を使ったGW。
でもやっぱり。
大人になっても修学旅行の終わりはさみしくてせつない気持になった。
(おっさん気持ち悪い言うな)
by joehenderzone | 2009-05-11 21:09 | アルビレックス新潟