アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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慎吾 go-went-gone

 「好きな選手だれらったっけ?」
オレオレ詐欺から電話がかかってきた場合、母親はそう問いかけることにした。
そして、その解答がこれだった。
「鈴木慎吾らよ」
(まぁ、実際はウメなんだけど、残念ながら母親はウメを知らなかったw)

 3人のシンゴを知っている。
高島真悟。
ボサノヴァをメインに鍵盤を叩く若きピアニスト。
もっとも普段はライブハウスの厨房で肉を焼いている。
ある時ステージから、洗い物をしていた彼に声がかかった。
まだ手が冷たいんで、と言って両の手を互いにさすりながら奏でたOver the Rainbowの音色は、彼が着ていたコックコートのように白く澄んでいた。

 シンゴ君。
現在消防士。
彼が小中学生だった頃、ちょっと勉強に手を貸していた。
でも手助けなんていらないほど、自らの言葉で自分の筋道を伝えることができる聡明な男の子だった。
時を経て、彼のお母さんが口を開いた。
「シンゴ、消防士になるって言っているんです」
てっきり大学に進学するものだとばかり思っていたので、その相談なのかと思いきや、
「人の役に立つ仕事がしたいって、本人が言うんで」
共に新潟出身のご両親は、満面の笑みを湛えていた。

 鈴木慎吾。
レフティのフットボールプレイヤー。
アルビレックス新潟の歴史的J1初ゴールを魂で叩き込んだ男。
左からの正確なクロスと、角度のない所からのシュートは幾度となく新潟を救った。
最後まで力を抜かないその姿勢は、ファンサービスでも同じだった。
小さな子供がいれば抱き上げ、「がんばって」と手を差し出せば必ず力強く握り返してくれた。

 3人のシンゴがいる。
皆『メヂカラ』がある。
時に真っ直ぐ過ぎて騙されるのではないかと心配もしてしまうが、そんな小さなことなど意に介さずに跳ね返す力が、彼らの目には漲っている。

 1人のシンゴがいた。
「練習は嘘をつかない」
彼が常に口にする言葉に、何度勇気づけられたことか。
そして、何度も自分が恥ずかしくなったことか。

 慎吾が新潟にいたことの証に、母親との間の合言葉も残しておきたいけれど、嘘をつく人間もいたり、その欺きに対して跳ね返す力を持ち合わせていなかったりするので、新しい合言葉を考えたい。
ふぃっつじぇらるどまいけるじぇーむす。
母親にとっては文字通り、暗号になりそうだ。
母が最初に覚えたアルビの選手、ということだけでも、慎吾がいかに偉大だったかがわかるというものだ。
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Commented by anne at 2008-02-12 10:34 x
もう 上手いなぁ~と、(又も)感嘆のため息をつきましたワ。
将軍の文章は読ませてくれますねぇ。(^^♪
愛すべき母上さまによろしくお伝えくださいませ~。(*^-^)ニコ
Commented by joehenderzone at 2008-02-12 23:30
>anneさん

最近ダメ出しされることが多く、ない頭をひねっています(*_*)
母親は流出続きのアルビを心配して、ネガティブになっております。
新しい選手を覚えてもらうために、今年も何回かスワンへ連れて行かねば・・・とただいま計画中です!
by joehenderzone | 2008-02-11 23:26 | アルビレックス新潟 | Comments(2)