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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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SVABO! OSTANI!

 大久保が飛び込んでこなかったら、貴章の頭に合っていたのに!
と腹立たしく感じた新潟人、100人中100人。
あぁ、でも例え貴章の頭に合ったとしても、枠に行かなかったかなぁ?
と少しでも心を過ぎった新潟人、100人中100人?

 日付が変わって日曜日。
盛り上がったのは千秋楽結びの一番。
相星決戦という舞台が整ったのはもちろんのこと、久しぶりに力のこもる一戦だったことに異論を挟む余地はない。
土曜日の代表戦と比べると、内容も観客の盛り上がりも好対照でした。

 サッカーと相撲。
全く関係のない二つであるが、私には大いに関係があった。
古典文学に造詣の深かった私の伯父は、相撲部の先生としても活躍していた。
大きなお腹を揺すってゆったり歩く様や、書籍に囲まれた書斎で、巨体を丸めながら胡坐をかいてページを繰っている姿が、私の幼少時の思い出だ。
難しい書物に混じって相撲の本も散らばっていた。
私の興味はむしろそれらにあって、幼くして雲竜型と不知火型の違いや、双葉山70連勝ならずといった言葉に胸を躍らしていた変な小学生だった。

 この伯父の家と我が家はあまりにも近いために、頻繁に行き来をしていて、
幼少の私は彼らが訪れる度に「また来たがぁ~」と言っていたらしく、
私が青年となって訪れる度に、今度は伯父が私の「また来たがぁ~」を真似して目を細めた。
大きな体躯と、やさしい微笑と、ふんわりした白髪と。
とてもオシムに似ている伯父である。
この冬も、にっこりと笑って迎えてくれた。
今年の冬は、仏壇の奥の写真だったけれども。

 彼が病に倒れてからもう何年も経っていたのだけれども、
この夏いよいよ気力も衰えてきていたようで、
伯母からは緊急の際は連絡しますと言われていたそうだ。
だがその時、伯母が何度も電話を鳴らしても両親は電話にでなかった。
私が入院していた病院に駆け付けていたからである。
伯父の死を病院のベッドの上で知った時、とても申し訳ない気持ちと、自分の身代わりになってくれたのでは、という気持ちが交錯して号泣した。

 だからオシムが倒れたとき、助かってくれと真に願った。
伯父と同じ病気で倒れたからなおさらだ。
今度の水曜日はオシムも来場するとのこと。
闘っているオシムを聞くと、病に闘っていた伯父を思い出す。
そんな私情なんて代表に、日本サッカーに全く関係ないけど、いつかまたオシムが輝くことができる土俵に上がって欲しい、と願わずにはいられない。
by joehenderzone | 2008-01-28 23:27 | 日本代表