アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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恩礼(6月17日●1-2大宮)

 入院していた折、会社の同僚がお見舞いに来てくれた。
彼とは二ヶ月くらい前の飲み会の席で、司馬遼太郎の話から、河井継之助の話になった。
その時、オレはその継之助の長岡の出身で、さらにその長岡藩の侍の子孫で、じいちゃんは戊辰戦争で戦死したんだよ、なんて話で盛り上がっていた。
そしたら今回、司馬遼太郎の本を持ってきてくれた。
吉田松陰の話なんだけど、全四巻のところ最初の一巻持ってきてくれるってどうなんだよ?

 吉田松陰といえば長州藩で、長州藩といえば長岡の街を灰にした憎き相手なわけだけど、なんだかいけ好かない相手といえば、アルビにとっての大宮もしかりなわけだ。
確かに、2003年昇格を決めた最終節の相手も大宮だったけど、過去にはナビスコ最終節でいらんことしたり、ファビのラストゲームで空気読めなかったりで、全くもって嫌な奴が大宮。
そんな、大宮に負けてしまったわけで、その悔しさったら山よりも高く、海よりも深いんだけど、昨日の試合のヘソを回顧してみる。
嫌だけど。

 まずは、ゲームをぶち壊してしまった、松下の2枚目のイエローだけど、2枚目が出されたのだからルール上退場は致し方ないし、文句を言うつもりはなかった。
でも、2枚目を出した時、主審は2枚目だってことに気付いてなかったでしょ?
大宮の選手に、アピールされて初めて気付いたでしょ?
大宮の選手と松下が相討ちみたいになった例のシーンで、
「そんなに足上げちゃ(もしくはスパイクの裏見せちゃ)駄目でしょ」(イメージ①)
「次やったら、2枚目出しちゃうよ」(イメージ②)
ってイエローを出したんだけど、その時、前に1枚出していたことを忘れていたでしょ?
もし、1枚出していたことを覚えていたら、前半のあの時間では出されなかったカードのように思えてならない。
ついでに言うと、それ以降カードが控え目になったことを考えると、この2枚目のカードはもちろん、1枚目のカードも新潟にとっては厳しすぎる裁定に思えてならなかった。
逆に、新潟がファールを取られたシーンでは、ボールが動いていて流して良いシーンでも、止めて元に戻していたりと、不可解な場面が多かった。
この時点で、新潟10人対大宮12人って感じだったね。

 次に、1点目の失点シーン。
なぜか人数の少ない新潟が攻め、大宮がカウンターという繰り返しだったのだけど、その大宮がボールを奪取して、前線にロングフィード。
下手っぴ大宮のロングパスは、右手に走る味方選手でなく、なぜか左へ(多分に風の影響はあったと思うけど)。
背中越しにその軌道を確認して、必死に戻る永田(あるいは千代反田か?)。
とそのボールが見事背中に当たり、壁パスに。
あとは、右手に走っていた大宮の選手の足元に転がり、北野との1対1に。
ああ、このとき新潟9人対大宮13人になってたよ。

 最後に残り5分の交代。
同点になっても、攻める、勝ちに行く意思表示を見せた選手、監督、サポーター。
「俺たち、ぜってー勝つぞ!」
「負けねーぞ!」
というゴール裏の強い意志が、選手の足を動かし(ていたと思うよホントに)、深井や坂本なんかは、気持ちでボールに喰らいつき、チェイス、プレスをかけていた。
だからこそ、最後の5分でヒロシに換えた時、
「あれ?引き分け狙い?」
みたいな、空気がスタンドにも、ピッチにも一瞬流れたと思ったのは、俺だけでしょうか?
そして、直後にやっぱり失点。
ちょっと、あそこでほんの一瞬集中力が切れた。
ヒロシが入った直後の一瞬に。


 さて一夜明けて、今日(昨日の試合からの逃避で)前述の文庫本第一巻を読み終えたんだけど、その第一巻の後半にようやく松陰が佐久間象山の塾に入門する場面が登場した。
そう、米百俵でお馴染みの小林虎三郎も、実は象山の門下生であり、松陰と二人『象山門下の二虎』と評されていた(松陰は当時吉田寅次郎)。
虎三郎は同じく司馬作品の『峠』(河井継之助が主人公)で、象徴的なエピソードが述べられている。(小説なので、全てが史実とはいえませんが)
ある日虎三郎の家が火事になり、家財道具全てが焼け出されてしまった。
藩政に関して反発しあっていた虎三郎と継之助であったが、継之助は衣料、日用品を虎三郎の元に届けた。
虎三郎は感謝した。

小林虎三郎はやがて膝をただし、
「これほどの財物を頂戴してもおかえしできる力がない。なにもないのだ」
顔に赤誠があらわれていた。
「ただ、足下の物の考え方、施政、人の使い方に大きな誤りがある。それを申し述べて、この御厚情に対する恩礼としたい」
と言い、その刻限から夕刻にいたるまでの長時間、継之助のやりかたをいちいちあげて痛論し、間違っていると叫び、さらに欠陥ををえぐり、その欠陥の基礎になる考え方にまで刺すような論評を加えた。



 一人少なくなった新潟。
主審までも不可解な笛を吹く。
ボロボロになるまでサポも選手も闘って、無残にも負けてしまった。
だが、あえて言う。
やい大宮!
大きな間違いがあるぞ!
一人多くても、あんなサッカーしかできなくて、客が呼べると思ってるのか!
そんなサッカーしてて残留できると思うなよ!

これをもって、昨日の試合の恩礼としたい。
え?御厚情受けてないって?
いや、負けはしたけれどサポも選手もまとまったんじゃないかな。
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Commented by テツ監督 at 2007-06-17 19:22 x
昨日は大変お世話になりありがとうございました。
将軍さまの快気祝い途中退場、誠に失礼いたしました。
すっかりいつもの将軍さまのお姿を拝見いたしまして、感涙に耐えません。
是非とも定期的な検査をお願いいたします。
その本って「世に棲む日日」でしたっけ?
最近、司馬遼太郎さんの本を読んでいないので忘れてしまいました。
でも我が越後の俊英がTVに最近取り上げられていますね。
きっと遠い将来、アルビ物語も!?
Commented by スットコドッコイ at 2007-06-18 07:49 x
ココまで書けりゃ心配ないね。
さすがオツムのいい方は違いますなぁ~、感心感心。
さてと、大宮戦行けず申し訳ねぇ。
ラジヲで聞いてたんだけど、解説もアナも「???」って感じで
「松下が退場?です。一枚目ですよねぇ」なーんて言ってた様な気がしますです。
次節も入れ替わりで出られない選手がいますが、ここの2試合をなんとか踏ん張ってもらいたいもんですなぁ。
Commented by joehenderzone at 2007-06-18 20:09
>テツ監督さん

ご指摘の通りです。
「世に棲む日日」でございます。

壮大なアルビ物語を、作りましょう。
駒場で勝っていれば、かなり劇的な物語だったのですがね。
Commented by joehenderzone at 2007-06-18 20:13
>スットコドッコイさん

ラヂオはどこで聞いていたのでしょうか?
風の便りでは、種類の違う芝の上にいらっしゃったとか?

>次節も入れ替わりで出られない選手

勲ですよ(涙)
尊敬する、素さんの前で、成長した姿が見せられないとは・・・

大宮戦=負けたものの、プライドを見せてくれた選手に対して、
水曜日は拍手で迎えてあげてください。
by joehenderzone | 2007-06-17 18:43 | アルビレックス新潟 | Comments(4)