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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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分水嶺

 信濃川の土手まで10数分。
幼い時に目の前に横たわるこの川が、日本一長い川だと教わって驚きと誇りに思ったものだった。
ご存知のように信濃川は長野県では千曲川と呼ばれ、その源は山梨県の甲武信ヶ岳に端を発する。
甲武信ヶ岳の名が示す通り、甲州(山梨)武蔵(東京)信濃(長野)の県境にまたがるその山の頂に降った雨は、一方で多摩川や、富士川の源流となって太平洋に注ぎ、他方は信濃川となって長い旅路の末に日本海へと至る。
分水嶺に落ちた雨のひとしずくは、大きくその運命を左右する。

 それは2003年10月26日の甲府戦。舞台はJ2ビッグスワン。
初めて訪れた聖地に、愛する人と訪れた。
スタジアムを埋め尽くす大観衆と大歓声に、くじけかけてた魂が喚起され、生きる希望を取り戻したオレ。
片やオレに対する愛情を失い、離れる決心をした人。

 そう、だから甲府戦はオレにとっての分水嶺。
選んだ道が正しかったのか?間違っていたのか?
それを確かめる場が、日曜日のスワンに立ちはだかっている。

 甲府戦はアルビにとっても分水嶺。
少し前までは予想だにしなかった残留争いの渦中に陥るのか?
はたまた踏みとどまって息を吹き返すことができるのか?
監督の進退問題なんてことになれば、それこそ根底から覆るかもしれないこの一戦。
それを分かつ大きな山が、日曜日のスワンには聳え立っている。
by joehenderzone | 2006-09-23 17:43 | アルビレックス新潟