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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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花火とアルビと Jupiterと 

3連敗だとか、ケンゴの去就だとかいろいろあった中断明け初めての週末ホームのセレッソ戦でしたが、わたくし、花火のために欠席してました。はい。

ご存知のように長岡の花火は、慰霊だとか復興だとかの意味合いが強く、我が家でも長岡藩士だった高祖父(祖母の祖父)は戊辰戦争で戦死し、長岡の空襲では祖父母と父は空襲の中を逃げまどい、水田の中で焼夷弾の難を逃れた。10年前の中越地震では父と母が被災した。
そんな我が家だから花火に対する思い入れも当然強く、祖母が7月末に他界した30年ほど前の夏も、父は喪主だったにもかかわらず葬儀を終えたその日に、「三尺玉見に行くか」と、私を花火に誘ったのだった。
信濃川の土手見上げた三尺玉は高く大きく、これならばあちゃんも見えるだろと、幼心に胸を締め付けられたものでした。

花火は2日間あるんだから、1日ぐらい試合行けよと思われるかもしれませんが、そんなこんなで花火は譲りがたいのですよ、と言い訳を。


さてその三尺玉ですが、玉が大きくなるとどうしても歪に開いてしまうのですが、今年は例年にも増して綺麗に開いた印象でした。
それにしても長岡の花火師嘉瀬さんが一線を退いてから、三尺玉は 『黄金すだれ小割浮模様』と名付けられてる、冠菊(かむろぎく)=いわゆる「柳」ばかりになってしまいましたね。確かにより大きく魅せるという点ではかないませんが、かつての嘉瀬さんは牡丹・菊・小割千輪菊などバラエティに富んだ三尺玉を見せてくれていただけに、安定志向になってしまっていて少し残念です。


ところで私が好きなのは、小割千輪菊という種類の花火です。
普通の花火は玉の中に火薬をまぶした火薬玉が等間隔で入っていて、その玉に点火して丸く均等な花が開くわけですが、小割の花火は外側の大玉の中に、さらに玉が入っていてその中に火薬玉が入っています。
これをマトリョーシカで例えると、大きなマトリョーシカの中に、いくつもの中マトリョーシカが入っていると考えてください。まず大きなマトリョーシカがパカッと開いて中マトリョーシカを四方八方に飛び散らせます。その中マトリョーシカは飛び散った先でさらにパカッと開いて、ようやくなかの火薬玉に点火すると言う仕掛けです。
このため花火が上がって最初の大玉が開いてから、火花が夜空に浮き上がるまで時間差が生じるため、観客はあれ?失敗か?と息を飲むのです。ところがその刹那、小さな花があたかも扇子を広げたかのように、パラパラと散りばめられ夜空を染め上げるのです。
かつて、嘉瀬さんは三尺玉でこれに挑戦したことがあり、すわ失敗か?と声を詰まらせた瞬間に、空一面に花が広がった様が今でも目に浮かびます。

そんな私の最近のお気に入りは 『この空の花』です。一昨年、同名の映画公開以来今年で3回目を迎えたスターマインです。
打上げているのが山梨県のマルゴーさんという花火会社なのですが、もうファンタジスタですよ。
淡い色や、繊細な線を花火で表現します。そして要所要所で、その小割を使い観客に感嘆の息を漏らせます。
今年は使いませんでしたが、昨年と一昨年には件の小割に「スマイルマーク」の花火を使っていました。想像して下さい。空一面に「スマイルマーク」が広がるんですよ。
この花火は、大きさとか、打上げの数だとか、ある意味長岡が誇っている部分でもあるのですが、それとは一線を画す物語なのです。


さてフェニックスです。
もちろん、今年はJupiterフルバージョンでしたので、文句なしでした。
個人的には最近この歌を歌う機会(なんだそれ?)があるので、共に口ずさみながら観ていましたので、感激ひとしおでした。

♪ 愛を学ぶために 孤独があるなら 意味のないことなど 起こりはしない ♪

のくだりでは、ケンゴを思い浮かべましたよw
「俺が、俺が」の一件から、調子を落としたように感じるケンゴですが、ヤンツーさん流の愛情だったと思いますよ。
この時点では、移籍云々の話題は知りえませんでしたが、「意味のないことなど 起こりはしない」のだから、しっかり現実を見つめて自分の道を進んでほしいですね。

話が逸れましたが、Jupiterを歌う平原綾香。

♪ 私を呼んだなら どこへでも行くわ あなたのその涙 私のものに ♪ 

の部分がこの歌の中で一番好きなところだそうです。
今年はフルバージョンということもあり、この部分でゆっくりと尺玉が、ひとつづつ上がり、フェニックスを模した花火が空に舞いました。


♪ 私を呼んだなら どこへでも行くわ ♪

ここでもアルビのことを思い浮かべました。
サポーターのことです。
と思いながらも、今日はスタジアム行ってないし。来週も行けないし。なんて自嘲していましたが。

いずれにせよ、アルビ昇格11年目。
フェニックス打ち上げ10年目。
ひとりじゃない 
そのことを再認識した長岡まつり花火大会でありました。
by joehenderzone | 2014-08-08 18:31 | 新潟あれこれ