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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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ベロオリゾンテの涙

新潟県内で豪雨の被害に遭われた方はもちろんのこと、台風とそれに伴う猛烈な雨により被災された各地の方々にお見舞い申し上げます。

昨晩はワールドカップ準決勝を見るために、早々と寝床に就いたのですが、地面を叩きつける激しい雨音と、雷鳴が寸断なく続く中、至近に雷が落ちたのでははないか?と思われるほどの空気を切り裂くような激しい破裂音に少なくとも2回ほど身体を揺すられ、眠った気がしないまま朝を迎えました。
幸い、通勤途中では雷雨や突風にも襲われることなく無事に職場に着いて午前中を過ごしていました。そしてようやく昼食時のニュースの画面から、県内各地で冠水や土砂崩れなどの被害が発生したり、交通機関が麻痺したりといった事態を目の当たりにしたのでありました。


ちょうど、三条から長岡にかけて被害を蒙った豪雨から10年目を迎え、県内の新聞やニュースでは特集が多く組まれていた時期だっただけに、なんとも言葉にならない気持ちです。
当時、東京で生活していた私はネットやニュースで災害のことを知ったものの、遠く離れた地で何もできない自分が腹立たしく、歯痒く思ったものでした。何かできないかという思いで起こした行動は、ちょうど夢の島競技場で行われたサテライトの試合、アルビ対FC東京の一戦を見に行くことでしたw
アルビを応援することは新潟を応援すること。
そんなふうに思うのが精一杯でした。


そこで同じようにアルビを応援する、新潟出身の人達や、新潟出身ではなくても縁や所縁のある人達がたくさんいることを知ったのです。
そしてアルビを応援することは新潟を応援することと同時に、アルビの選手や、新潟の人達も自分を応援してくれているような気持ちになったのでした。
サッカーと地域、サッカーとサポーターの関係を私に気付かせてくれた出来事のひとつが、2004年7月13日の水害だったのです。


さてようやく本題wの準決勝、ブラジル対ドイツ戦です。
私の筋書きはこうでした。
ご存知のようにブラジル国内には、貧富の格差と、インフラや福祉環境の遅れなどの要因に端を発する国民の不平不満が蔓延しています。
根本的な解決にはならないだろうけれども、ブラジルの勝利、ひいては優勝はブラジル国民を喜ばせ、その背中を強く押すことになるはずです。
そしてネイマールの骨折、チアゴ・シウバの出場停止といった逆境を乗り越えることで、さらに国民に大きな勇気を与えることとなるのです。

結果は残酷でしたね。

酷かったのは、後半のスタジアムの雰囲気。
ドイツ選手のシュートの素晴らしさを褒め称える自嘲気味の拍手はともかくとして、相手のボール回しの度に「オーレ!」の声を上げたり、逆に味方であるフレッジがボールを持つ度にブーイングをするのはどうなんでしょうか?
私の考えが温いんでしょうかね?
強くなるためには、こういった罵声も必要なのでしょうか?

何だかんだ言っても、終了間際にオスカルが1点を返したシーンで一番歓声が沸いていました。
だからスタジアムにいたサポーターはそれでも応援をやめるべきではなかったと思います。


7失点というスコアを見て、かつての新潟を思い浮かべたアルビサポーターも多かったのではないだろうか。
私はヤマハスタジアムを思い出しました。


当時、とある磐田サポーターから「あの試合あのスコア、それでもアルビサポは応援やめなかったよね」と言葉を掛けられたことを忘れはしません。


チームを応援すること。
それは地元に声援を送ること。
そして自分を応援すること。

たくさんの人達の涙を見て、あの時の気持ちがまた蘇ってきたのでありました。
by joehenderzone | 2014-07-10 19:12 | サッカー