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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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偶像(4月3日 ナビスコ第3節 ○2-1C大阪)

ハーフタイム。
通常この時間を利用して、ピッチに出て練習をするはずの控の選手達の姿が見られない。
こりゃぁ、サブのメンバーも一堂に集めてちゃぶ台ひっくり返しだな。
そんなことを考えながら想像してみました。



監督 「どうした?1人多い状況なのになぜ慌てる?」

選手A 「裏に抜け出して、これはもらったーと思った瞬間、アレが目に入りまして」

選手B 「ボールを長く持ちすぎると、ついアレが目について、怒られるんじゃないかと思いまして」

選手C 「シュートをミスると怒鳴られると思いまして、ついパスを選択してしまったんです。アレが見えたから」

選手D 「ドリブルで切り込みたかったんですけど、アレが・・・ね」



スタジアムで、テレビでご覧になった方はご存知のように、開幕戦同様に試合開始から押し気味のアルビ。
一本のパスで、裏に抜け出したケンゴがゴール目掛けて驀進して、キーパーと1対1の決定的チャンス。
決定期阻止として相手選手にレッドカード提示で、前半12分にして数的有利な状況に。
(レッド要らないから、ホントはPKの方が嬉しかったな。エリア手前だけど)
案の定ここからのFK(レオが蹴った?)は得点に繋がらず。

数分後、ミカがイエローをもらい、その後、左サイドライン際の攻防で幾度もファールの判定をもらう。
これはバランス取られて、2枚目をもらってしまうのを恐れてか、はたまたサイドハーフがうまく機能しないのか、とにかくよくわからないうちにキャプテンマークを巻いたミカが早々にピッチを去った。

そうこうしているうちに、ウチの右サイドでボールを受けた柿谷が切れ込んで、アルビの選手を次々に抜いてシュート。
これが、目の前のゴールマウスの中に吸い込まれ、10人のセレッソに先制点を許してしまった。
ま、最後ディフェンダーに触れてコースが変わってしまった不運もあったんだけど。


アルビはボールを圧倒的に保持して、回すけれどもネットを揺らすに至らない。
だってセレッソはがっちり守りを固めてるんだもの(当たり前だ)。
ほぼ全員が自陣に戻っている。
エリアの外でボールが回るだけ。
柿谷のように中に切れ込んでいく選手はいない。
マークを剥いで、スペースができても思い切ったシュートは撃てずじまい。
こうなりゃ、こっちもボールを下げて、相手のラインが上がってきたその時に裏を狙うパスを出したら面白いんじゃないか、と見ていたんだけど、ここぞの勝負パスもなし。


やっぱりアレのせいかなぁ。
アレが見えるせいで萎縮しちゃってるのかなぁ。
練習どおりにやらないと、怒られちゃうと思ってるんだろうかな。
アレが目に入るから。



後半。
ちゃぶ台返しが効いたのか、一気呵成に攻めまくる。
でも10分も経つと元通り。
エリアの外でボールを回して、隙間が開いたところで撃てよ!ってところで一撃が不発。
このままだと暴動も起こりかねない状況の中、アトムが動いた。
(1点目の殊勲はアトムだと、個人的には思います)
ボールを回して、開いたスペースに切れ込んでいくと、それを阻止しようと数名の相手選手が寄せて来た。
刹那、左サイドを駆け上がっていたジンスにパス。
ジンスはエンドライン沿いをえぐって、ゴール前にクロス。
ヒデがズドン!

(ただし、決まった瞬間、副審見てしまいましたw クロスがエンドラインを割っているように見えたから。ははは)


そして、歓喜の決勝点はまたしてもエンドライン沿いの攻防から。
黄色いスパイクが蹴ったシュート(?)と思われたボールは、ラインと並行にゴールマウスの前に。
というか、ゴール裏からは見えるわけないんだけど、入ったような入ってないようなボールに対して、もうひとつの黄色いスパイクがゴールポストに身体をぶつけながら押し込む。
ネットが揺れてるから、入ったーぁぁぁ。
てな感じだよ。
そんでもって、ゴール裏は♪ケンゴGOGO♪を謳いだすから、ケンゴ決勝点かと思ったんだけど、大きいテレビにはヒデが映し出される。
ヒデのゴールじゃん。
ヒデヒデヒデ!!!ヒデヒデヒデ!!!


最後はウッチー投入で、しっかりクローズ。
今日は勝つことが大事!




それにしても、後半はやっぱりアレが見えなかったからだな。
とつくづく思った。

そう、この日アウエィ側ゴール裏には柳下監督の弾幕が。
このオフに作成されたのかな?
今シーズンから張られるようになった、監督の顔がプリントされてる大きなもの。
開幕戦の長居では、アルビのゴール裏に張り出されていたやつ。
あれが、ゴールマウスの向こう側に、あたかもゴールの中に待ち構えているように見えるんだもん。
そりゃぁ・・・。


さて、ハーフタイムの真実は如何に。
コメントでは、「ハーフタイムで、もっと落ち着いて、横の隙間を狙っていこう、必ずできるから落ち着いてやりなさいと、送り出した。」
と愛情たっぷりに述べていますが、果たしてどうなんでしょうか?


就任から瞬時に新潟サポの心を掴んだヤンツー。
まだ1年も経っていないというのに、誰も彼もが傾倒しているのは事実。
その一方で、その発言や戦術が果たして正解なのか、それとも何か裏があるのか、その意図が図りかねないときもある。
監督と、練習を信じることはもちろんだけど、時にはそのイメージの向こうに行かなければ進まないときもあるような気がした。

壇蜜ではなく、弾幕にやられてしまった水曜の夜。
目の裏に焼き付いた、今季初勝利の夜であった。
by joehenderzone | 2013-04-04 21:55 | アルビレックス新潟