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アルビレックス新潟と新潟のあれこれ


by joehenderzone
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風が吹いてる

今日は朝から風が吹き荒れていた。
出社をする道中、強風に煽られてみぞれや氷の礫がフロントガラスにぶつかってきた。
長岡の平野部でも、雪の気配がすぐそこまで迫ってきています。

雪と言えば、仙台へ向かう道中、早朝の出発にもかかわらず心配された降雪にも遭遇しなかったのですが、新潟への帰路には、県境を前に磐梯山近辺で雪が散らついてきました。
聞くところによると、激闘の後、選手達は新潟へ戻るバスの中で、他会場のスコアを追い、そして望みが繋がったことを知ったそうです。
それはどの辺りだったのでしょうか。
そしてどんな心境の時に、散らつく雪が目に飛び込んできたのでしょうか。

かく言う我々も、運命の分かれ道の瞬間を、どこでどのようにして迎えようかと思案していたのでありました。
仙台の街で軽く祝杯をあげつつ、その時を待つのか。
スポーツバーを探してそこで磐田や、FC東京や、柏に声援を送るのか。

結局は試合後に地下鉄で駐車場まで移動して、車上の人となったわけですが、それはそれでどうしようか、とひと悶着。
ドライバー以外の人が、常に携帯で実況するのか。
ハーフタイム、試合終了時間に合わせて、実況サイトをチェックするのか。
はたまた、新潟に到着するまで情報を遮断するのか。
そうこうしているうちに、サポ仲間や家族の者からと思われるメールが着信するものの、見るに見れない、聞くに聞けない状況に。

下した結論はこう。
情報を遮断して、まずは勝利の乾杯を。
そして気分の良いうちに、夕ご飯を食べてしまおう。
しかるべき後に、車に戻って結果を確認しよう、と。

サービスエリアに降り立って、食券を購入して、席を探す。
アルビサポの姿を避けつつ、例え逢ったとしても表情からその結果を察しないように、視線を下げて移動をする。
テレビモニターに流れている映像は、幸運にもフィギアスケートだ。
出来上がりを待つこと数分。
後ろの席に座っていたおばちゃんが呟いた。

あれ。
神戸負けてもうた。

連休で遠出をしてきたのだろう。
期せずして関西弁が我々に、その瞬間を告げたのだった。


神戸との勝ち点差は2。
得失点差は0。
最終節はホームで広島戦。

ガンバとの勝ち点差は1。
得失点差は、相当離れている。
最終節はアウェイで磐田戦。

アルビが勝って、外の2チームが引分け以下が残留条件。
依然として厳しい状況に変わりはない。

車の中で何度も何度も同じ話になった。
何度も何度も繰り返した。



だが、神戸は監督交代でサポも含めて気持ちがバラバラだ。
加えて、大久保が『ガンバは降格する』発言をぶちかました。

ガンバは試合終了後、サポの大ブーイングでホーム最終節を終えた。
選手達は涙を浮かべていたらしい。

我々が思いをひとつにしているのとは大違いだ。


風が吹いている。
追い風が吹いてる。
その風は雪を運んでくるかもしれないけれども、新潟に幸運も運んでくる。
寒風の中、ひとつになって闘う。
新潟で。
新潟らしく。
雪が舞う中、ひとつになるしか道はない。
by joehenderzone | 2012-11-27 22:22 | アルビレックス新潟